雛ふじ人形工房でのお雛様製作の様子をご紹介いたします。
生地選び
西陣織・桐生織の金襴・帯地・着尺生地を使用します。
伝統装束の意味合いから余り逸脱しないように、色・絵柄・文様等を吟味し、生地を選びます。
張り込み・裁断
人形の寸法に合わせ、和紙・洋紙の型紙を裁断し、その型紙を生地の裏側に袋張りに貼っていきます。(裏打ち)
糊が乾いてから、型紙通りに生地を裁断していきます。
型紙に糊をつける。
生地の裏側に型紙を貼る。
縫製
姫の十二単の唐衣・表着・五衣・単衣・裾、殿の着物・裾・中袖等、数多くの装束の部分品を手縫い、ミシン縫いで、細やかな部分まで縫い合わせ、折り込み、仕上げていきます。
殿の裾を縫い上げ、折り込む。
胴組み
伝統の素材(藁胴)に、腕(木毛をまいたもの)と針金を通します。
次に膝を作り、円座の足をつけ、胴組みを完成します。
素胴に膝を作る
木毛を巻いた腕の基礎
足に襪(しとうず)をはかせる。
着付け
3で仕上げた装束の数多い部分品を着せていきます。
殿の着物
姫の着物
大切な所は昔ながらの接着剤「にかわ」を使用する。
かいなおり(振付け)
腕を曲げて、人形の形を決めます。匠の技が冴える一瞬。人形全体の振付けでイメージが大きく決まる大切な作業です。
頭差し
前後左右に頭が傾かないように、人形の役割に合った目線を大事に自然な姿に仕上げて完成です。
全体のバランスを確認する。