天神
天神は、男の子に贈られるお雛様です。
天神雛のいわれ
天神とは、平安時代の大学者菅原道真公のことです。
当時、道真はその才能を高く評価され、破格の昇進をして国政にも参加していました。民衆の間では雨や雷を伴う強い神(天神)を崇める風習が生まれ、江戸期から親しまれてきました。また、道真は、学問の神、書道の神、農耕の神と言われ、江戸期から親しまれてきました。そこで、道真にあやかろうとする風習が生まれ、男の子が生まれると、道真すなわち天神の雛を飾り、子供が少しでも学問ができるよう、字の上手な子になるようにと願ったのです。
この風習が受け継がれ、今でも3月3日(地域によっては4月3日)には、天神雛を飾っています。
女の子にも天神雛を飾って、次は男の子が授かるように祈られる家もあります。